2.秋田県点字図書館の今月の新刊案内 貸出を希望される方は 秋田県点字図書館 電話 018-845-0031 直通電話 018-853-4035 FAX 018-845-7772 E−mail  tenji@fukinoto.or.jp までお申し込み下さい。 なお、貸出は一度に1人3タイトル2週間までです。 ○点字図書の部 1.哲学 ・魂のゆくえ 平田篤胤《あつたね》「再生記聞」を読む 簗瀬 均 著 4冊 本紙「にちよう遊学空間」に連載した記事に加筆・修正、篤胤《あつたね》の略伝を追加。前世の記憶を持つという少年の言葉を記録し、魂のゆくえを考究した篤胤《あつたね》。残された人々の心を癒やす力を持つ近世碩学《きんせいせきがく》の思索をたどる。   ・ごまかさない仏教 仏・法・僧から問い直す 新潮選書 佐々木 閑《しずか》 著 宮崎 哲弥 著 5冊 どのお経が「正典《せいてん》」なのか。善い行いをしても「業《ごう》」は生じるのか。日本の仏教理解における数々の盲点を、2人の仏教者《ぶっきょうしゃ》が、ブッダの教えに立ち返り、根本から問い直す。基本原理から学び直せる仏教入門。 ・心配しなさんな。悩みはいつか消えるもの 板橋 興宗《こうしゅう》 著 1冊 曹洞宗《そうとうしゅう》管長を務めた禅師《ぜんじ》が、心配事や不安にとらわれない心の極意とともに、禅の修行をヒントにした、日常生活でも実践できる悩まないためのコツを紹介する。猫との交流で話題の御誕生寺《ごたんじょうじ》のカラー写真も収録。 2.歴史 ・チェリー・イングラム 日本《にほん》の桜を救ったイギリス人 阿部 菜穂子《なおこ》 著 3冊 大英帝国末期、園芸家が日本で目にしたのは多種多様な桜が消えようとする姿だった。イギリス人「桜守」の生涯を描く。第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。   3.社会科学 ・捨てられる銀行 2 非産運用《ひさんうんよう》 講談社現代新書 2422 橋本 卓典《たくのり》 著 5冊 真《しん》に顧客本位でない営業姿勢を続ける金融機関を「見える化《か》」して、自然淘汰に追い込む。「フィデューシャリー・デューティー」をキーワードとする森信親《もりのぶちか》金融庁長官の資産運用改革を明らかにし、国民の資産形成について解説。   ・介護施設で死ぬということ 生活支援の場《ば》のターミナルケア 介護ライブラリー 口《たかぐち》 光子《みつこ》 著 2冊 親の生き方・死に方を子どもが選ぶときがくる。介護施設でのターミナルケアの実際を紹介し、終末期の入居者と家族を通して親の看取り方を考える。 9.文学 ・玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ 木下 龍也《たつや》 著 岡野 大嗣《だいじ》 著 1冊 雨、蜘蛛は乾いたままの橋の裏側をゆっくり渡っていった 最注目の新世代歌人ふたりが、男子高校生ふたりの7日間を短歌217首で描く。舞城《まいじょう》王太郎《おうたろう》によるスピンオフ小説2篇を掲載した特別付録冊子付き。 ・夢洗ひ 恩田侑布子《ゆうこ》句集 角川俳句叢書《そうしょ》. 日本の俳人100 恩田 侑布子《ゆうこ》 著 1冊 現実と夢幻の間に立ち上がる世界を言葉の雫で鮮やかに描き出す。2008年夏から2016年春までの発表句より297句を収録した著者の第四句集。第67回芸術選奨文部科学大臣賞、第72回現代俳句協会賞受賞。 ・わたしの日付変更線 ジェフリー・アングルス 著 1冊  二つの言語を身の内に持った者だけが至れる境地―。二つの言語を行き来する気鋭のアメリカ人詩人による日本語詩集。第68回読売文学賞詩歌俳句賞受賞。   ・デッドマンズショウ 講談社タイガ シD-02 心霊科学捜査官 [2] 柴田 勝家《かついえ》 著  4冊 映画監督・小平《こだいら》千手《せんじゅ》の映画シリーズの出演者が次々にバラバラ死体で発見された。陰陽師《おんみょうじ》・御陵《みささぎ》清太郎《せいたろう》と刑事・音名井《おとない》高潔《たかきよ》は捜査に乗り出すが、謎は深まるばかり。次の犠牲者を防ぐために霊捜研《れいそうけん》の曳月《ひきつき》柩《ひつぎ》がある提案を持ちかけて…。   ・潮の騒ぐ家 創元《そうげん》推理文庫 アリサ・クレイグ 著 浅羽《あさば》 莢子《さやこ》 訳《やく》 4冊 ホリーは21歳で過去の人か。ひょんなことから迷いこんだモデル業だったが、撮影中事故にあい、引退を余儀なくされた。あのニューヨークの街並みから、風光明媚《ふうこうめいび》な水差しの町へ。ホリーは不思議な事件に巻きこまれることになった…。   ・名探偵シャーロック・ホームズ ガチョウと青い宝石 なぜ、ガチョウの中に宝石が…!?ホームズの推理がさえる! 10《じっさい》歳までに読みたい名作ミステリー.ホームズ 2 コナン・ドイル 作 芦辺《あしべ》 拓《たく》 編著 城咲《しろさき》 綾《あや》 絵 1冊 ある日、家庭教師の若い女性がホームズを訪ねてきた。彼女がこれから働く館《やかた》について、不安があるというのだが…。「ブナの木《き》館《やかた》のきょうふ」「ガチョウと青い宝石」の2作品を収録。巻頭カラー「事件ナビ」付き。 ・全面支配 下《げ》 徳間文庫 デイヴィッド・バルダッチ 著 村上 博基《ひろき》 訳《やく》 6冊 罠にはめられたジェイスンが、失踪直前に自宅宛てに送ったフロッピー・ディスク。拉致される直前に、誤ったアドレスに送付したEメール。 ・ダークタワー 3 荒地《あれち》 下《げ》 角《かどかわ》文庫 キ9-5 スティーヴン・キング 著 風間 賢二《けんじ》 訳《やく》 7冊 3人目の運命の仲間はジェイクだった!ローランドと少年を責め苛《さいな》んでいたタイム・パラドックスは終結した。一行が都市〈ラド〉へと向かう途中、高齢者ばかりが住む町で、荒地《あれち》を疾駆《しっく》する超高速モノレールの存在を知るが…。 ・魔法の学校 エンデのメルヒェン集 岩波少年文庫 236 ミヒャエル・エンデ 作 池内 紀 訳《やく》 佐々木 田鶴子《たづこ》 訳《やく》 田村 都志夫《としお》 訳《やく》 矢川 澄子《すみこ》 訳《やく》 4冊 魔法の学校の授業では、自分のほんとうの望みを知って、きちんと想像することが一番大切だと教え…。表題作ほか、「レンヒェンのひみつ」「はだかのサイ」など、エンデならではのユーモアと風刺に満ちた、10の物語を収録。 【定期刊行物】 鍼灸の世界 豊桜《ほうおう》 4月号 1冊 点字毎日 5月6日号 1冊 点字毎日 5月13日号 1冊 点字毎日 5月20日号 1冊 点字毎日 5月27日号 1冊 ライト&ライフ 5月1日・15日号  各1冊 新刊案内 4月号 秋田県点字図書館 1冊 ○テープ図書の部 【定期刊行物】 朝日新聞 5月 第1号 1巻 朝日新聞 5月 第2号 1巻 朝日新聞 5月 第3号 1巻 さきがけポスト 5月 上旬号 1巻 さきがけポスト 5月 中旬号 1巻 さきがけポスト 5月 下旬号 1巻 PHPスペシャル 5月号 2巻 秋田県点字図書館だより 5月号 1巻 ○デイジー図書の部 1.哲学 ・無敵の思考 誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21 ひろゆき 著 3時間56分 何事も最初は仮説を立てる、お金で問題解決をしない、元をとることを考える…。2ちゃんねる、ニコニコ動画、英語圏最大の匿名掲示板4Chanなど、「世界一の管理人」ひろゆきが、絶対に論破《ろんぱ》されない人生の裏ワザを大公開! 2.歴史 ・評伝《ひょうでん》 むのたけじ 北条 常久《つねひさ》 著 8時間30分 少年時代から朝日新聞記者、『たいまつ』創刊、三里塚闘争《さんりづかとうそう》まで…。言葉を武器に、戦争のない世界実現のため、行動と言説《げんせつ》で希望を語り続けた反骨《はんこつ》のジャーナリスト・むのたけじの101年の生涯を活写《かっしゃ》する。巻末に略年譜《りゃくねんぷ》も収録。 9.文学 ・深読み日本文学 インターナショナル新書 016 島田 雅彦 著 7時間57分 「色好みの伝統」「サブカルのルーツは江戸文化」「一葉の作品はフリーター小説」など、古典からAI小説までを、独自の切り口で分析。作家ならではのオリジナリティあふれる解釈で、日本文学の深奥に誘う。   ・散歩道《さんぽどう》 NHKラジオ番組「FMシアター」 松嶋 チエ 原作 蔭岡《かげおか》 翔《しょう》 脚色 小林 洋平 音楽 村井 國夫《くにお》 出演 池内 万作《まんさく》 出演 茅嶋《かやしま》 成美《なるみ》 ほか出演 52分 散歩で出会うだけの人との繋がりを、コミカルかつ温かみのあるドラマとして描く。本ラジオドラマの原作は、NHK厚生文化事業団「銀の雫《しずく》文芸賞」2016最優秀作品。 ・ふたりの娘 NHKラジオ番組「FMシアター」 新井《あらい》 まさみ 作 徳永 洋明《ひろあき》 音楽 吉岡 里帆《りほ》 出演 山田 由梨《ゆり》 出演 国広《くにひろ》 富之《とみゆき》 出演 門田《かどた》 裕《ゆたか》 出演 榎田《えのきだ》 貴斗《たかと》 出演 藤吉《ふじよし》 雅人《まさと》 出演 52分 京都に住むアイコ(18)のところにいきなり東京から見知らぬ女子高生・香澄(17)が訪ねてくる。亡くなった親の骨を届けに来たという彼女。二人は、不倫関係にある男女双方の娘であった。不倫を一途な愛と讃える香澄に戸惑うアイコだが、共に行動するうちに父親への葛藤、自身の恋愛観に変化が生じる…。関西と関東の同世代の二人の少女。その対照的な会話と揺れ動く心情を、京都を舞台に鮮やかに描いた、第36回BKラジオドラマ脚本コンクール最優秀賞作品のドラマ化。本ラジオドラマは、平成28年度(第71回)芸術祭優秀賞。 ・ほかの誰でもないアヤコ NHKラジオ番組「FMシアター」 鈴江 俊郎《としろう》 脚本 谷口 尚久《なおひさ》 音楽 イモト アヤコ 出演 和田 正人《まさと》 出演 西澤 梨花《りんか》 出演 水野 勝《まさる》 出演 川本 麻里那《まりな》 出演 湯浅 浩史《ひろし》 出演 52分 雨の日、女友だち栄子に「傘を届けてよ」と頼まれたアヤコ(30)は、駅前の階段で足をすべらせ頭を強打、気がついたらお花畑にいた。死神の使いから、「今までの人生でこんないいことしたって説明できないと、あの世に連れて行きます。制限時間は45」と言われる。果たして自分に生きる値打ちがあったのだろうか?ダメ女アヤコは、30年の我が身のエピソードを振り返り、必死で生き残るための希望を探すのだった。本ラジオドラマは、平成28年度(第71回)芸術祭優秀賞。 ・むかし語りへのいざない〜宇治《うじ》拾遺《しゅうい》物語《ものがたり》〜 NHKラジオ番組「古典講読」  伊東 玉美《たまみ》 解説 加賀美 幸子 朗読 38時間3分 本番組は、作品の一部を朗読した後、その部分の解説が入ります。朗読→解説→朗読→解説・・・を繰り返しながら全文を読み進めていくものです。 ※2016/4/9〜2017/4/1まで全51回放送された番組を1枚のCDに収録 ・江戸川乱歩パノラマ島《とう》奇談《きだん》 NHKラジオ番組「朗読」 江戸川 乱歩 著 井上 倫宏《みちひろ》 朗読 5時間 「パノラマ島《とう》奇談《きだん》」(昭和2年)、「陰獣《いんじゅう》」(昭和3年)、「孤島の鬼」(昭和4年)の3作は乱歩ミステリーの傑作として高い評価を受けているが、最も夢とロマンの香りに満ちた中篇「パノラマ島《とう》奇談《きだん》」を紹介。全20回分放送された番組を1枚のCDに収録。 ・季節はずれのきりたんぽ NHKラジオ番組「ラジオ文芸館」 小川 糸《いと》 著 拓植《つげ》 恵水《えみ》 朗読 42分 クリスマスのごちそうには必ず「きりたんぽ」を食べていた秋田出身の父。そんな父が、病気であっというまに亡くなってしまった。初夏とも言える暑さの中で、母は四十九日の法要に「きりたんぽを作る」という。母は父を思い出しながら丁寧に鍋を作るが、その味はなんと雑巾のようにひどいものだった。「もう作れなくなっちゃった」と泣き出しそうな母。家族の思い出の「きりたんぽ」はもう作れないのか…。“何気ない日常に幸せはある”ことを感じさせる、家族と食の物語。 ・天国のベル NHKラジオ番組「ラジオ文芸館」石田 衣良《いら》 著 北郷《きたごう》 三穂子《みほこ》 朗読 42分 ある朝、突然耳が聞こえなくなった息子。母親の尚美は、病院で心因性の難聴であること、そしてなぜか「電話のベル」の音だけは聞こえるということを知る。 ・時計の傷 NHKラジオ番組「ラジオ文芸館」 伊集院 静《しずか》 著 清水 紀雄《のりお》 朗読 42分 小山隆三・勢津は結婚して55年、社会人となった孫の成長を楽しみにしている平凡な老夫婦だ。2人には順調に育った1人息子の英幸がいた。その英幸が交通事故で急死し遺された男児を養子として育てながら、隆三自身も勤め先の不祥事・同僚の自殺など、様々な困難にぶつかる。隆三は、自分が若い時イギリスで買った腕時計を晩年孫にプレゼントするが、その腕時計には同僚の葬儀でついた傷が残っていた…。 ・煮こごり NHKラジオ番組「ラジオ文芸館」 井上 荒野《あれの》 著 兼清《かねきよ》 麻美《あさみ》 朗読 42分 晴子は鵜飼《うかい》光一と穏やかな愛人関係にあった。その関係は31年に及ぶ。ある日突然、鵜飼《うかい》がトラに噛み殺された。晴子は、それまで知ることを封印してきた彼の私生活を探り、死の真相を探る。 ・NHK障害福祉賞入選作品集 第52回 DAISY《デイジー》版 社会福祉法人 NHK厚生文化事業団 4時間44分 (最優秀)「ことばを取り戻す」(優秀)「今日も新しい人生が始まる・・・高次脳機能障害からの再起」(優秀)「雲外蒼天」(優秀)「私の話を聞いてくださいーうつ病の親を持つ子どもよりー」(優秀)「『おぼろの月』〜ゆうさんと一緒に歌を作る」(佳作)「私の名前」(佳作)「白杖片手に歩んだ人生」(佳作)「障害と視線、個性と夢」(佳作)「知るということは強みになる」(佳作)「本当のあなた」(矢野賞)「補装具といつまでも」 ・小公女セーラ 気高《けだか》さをうしなわない小さなプリンセス 10歳《じっさい》までに読みたい世界名作 7 フランシス・ホジソン・バーネット 作 横山 洋子 監修 岡田 好惠 編訳《へんやく》 佐々木 メエ 絵 大金持ちから下働きへ、立場が変わり、どんぞこの生活になっても「王女」の心を忘れず立ち向かっていくセーラ。誇りをもって生きることの大切さを教えてくれる物語。 【定期刊行物】 週刊文春 5月3日、10日 合併号 週刊文春 5月17日号 週刊文春 5月24号 週刊文春 5月31日号 ライト&ライフ 5月号 秋田県点字図書館だより 5月号 ○テキストデイジー図書の部 1.哲学 ・愛さなくてはいけないふたつのこと あなたに贈る人生のくすり箱 PHP文庫 ま47-4 松浦 弥太郎《やたろう》 著 1巻 「不安」と「寂しさ」と少しでも仲良くなれば、心はいつもおだやかでいられる。自分が自分らしく生きていくために、友だちのように愛さなくてはいけない、ふたつのことがあるということを学ぶためのヒント。 9.文学 ・「司馬《しば》遼太郎《りょうたろう》」で学ぶ日本史 NHK出版新書 517 磯田 道史《みちふみ》 著 1巻 戦国、幕末、明治、そして昭和前期。当代一の歴史家が、日本人の歴史観に最も影響を与えた国民作家に真正面から挑む。司馬《しば》文学の豊穣《ほうじょう》な世界から「歴史の本質」を鮮やかに浮かび上がらせた決定版。 【定期刊行物】 秋田県点字図書館だより 5月号 1巻