就労継続支援B型事業の紹介(4)
コロニー就労継続支援B型事業【窯業木工科】についてご紹介します。
(過去の記事はコチラ ⇒ 園芸科/製パン科/畜産科/果樹科)
当施設の敷地内にある『開「kai」工房』では、窯業科・木工科が日々生産・販売活動をしています。
木工科ではその名のとおり、以前は木工製品を中心に制作・販売を行っていました。年々変化する購入者の需要や、制作する利用者さんの状況等を踏まえながら作業内容は見直され、現在では雪国秋田でおなじみのコチラを主に制作しています!
そう、スノーポールです!!
もしかしたらあまり縁のない地域もあるかもしれませんが、秋田県では豪雪によってどこが道路かわからなくなってしまうため、運転手や除雪車の目印としては欠かせない存在です。
(前が見えない時は本当に命綱のような役割を果たします)
寒くなってくるといつの間にか道路わきに立っているこの竹製のポール、普段何気なく見過ごしている人がほとんどだと思いますが、一本一本手作りであるということに皆さんはお気づきでしたか??
こちらは先日3,000本のスノーポールを納品する際の積み込み作業の様子です♪
自分たちが制作したものが、県内のたくさんの地域で皆さんの安全をお守りしていると思うと、毎日の作業にとてもやりがいを感じます。
スノーポール自体は冬場に活躍するものですが、実際の制作作業は年間を通して行われているんです。春にまっさらな竹を仕入れて、触った人がけがをしないように手作業で研磨し、色を塗っています。乾燥後に色剥げがあれば細かい作業で修復します。
たくさんの作業工程を踏んで、雪が降る前にようやく何千本、何万本の商品を作り上げているのです!(^^)!道で見かけたときは、この一本一本が誰かの手によって作られたものなのだなと、少しでも考えてもらえるととても嬉しく思います☆
スノーポールは個人の方でも購入いただけます。(※ただし、販売の可否は在庫や制作状況、お住いの地域等により異なりますので、事前にお電話ください。)
同じく開工房の中では窯業科も作業を行っています。
工房で作られる製品は、孫七山の孫七窯で焼き上げられた「孫七焼き」として、昔から地域の皆さんに愛されてきました。
コロニーの中でも来客用の湯飲み茶わんなどに使われ、職員も長年親しんできた焼き物です。食器類だけではなく、一輪挿しや花瓶のように見て楽しむことのできる製品も作っています。鮮やかなお花を引き立てる、とても味わい深い焼き色です♪
利用者さんは器用に色付けや成形などの作業に取り組んでいます。作業の繊細さはコロニー就労B事業の中でも随一です!
(来年は何年だったかなー)
保育園児と保護者が参加する陶芸教室も行いました。利用者さんも講師となって、皆さんの作品作りをサポートしました。発泡スチロールどんぶりを利用した楽しい教室はいつも大盛況です♪「陶芸」と聞くと、渋くて難しいイメージがあるかもしれません。でも、皆さんが思っているよりもずっと陶芸は身近なものなんですよ☆
(皆さんの作品を焼く前の下準備はプロにお任せあれ!)
陶芸教室は平成29年度現在、当施設の体育館を利用した教室に限り、ご依頼を承っております。(※ただし、こちらも場合によってはお受けできないこともありますので、事前にご連絡ください。)
これからも開「kai」工房の製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします!
これまで就労B事業についてご紹介してきましたが、どの活動をとっても、地域の皆さんとの関わりや広く県内の事業所や個人の皆さんとの関わりがあったからこそ、長年続けてこられました。これからも皆さんとの結びつきを大切にしながら、働く利用者さんの生きがいづくりと製品の制作販売活動に努めてまいります。