【法人内研修】虐待防止研修 を実施しました
令和4年5月17日、当事業団の全施設を対象とした『虐待防止研修』を実施しました。
この研修は、利用者の立場に立った虐待に繋がる不適切な支援について考えるとともに、支援者の立場から業務負担とストレスの軽減が図れるよう、身体拘束を誘発している職場環境の改善について検討する機会とすることを目的として、毎年行っています。
参加者は虐待防止責任者及び虐待防止マネージャ―のほか、管理職・支援員・事務員など全職種を対象とし、約70名の職員がオンラインで参加しました。
一つ目は前事業団職員でもある小澤久範氏を講師に迎え、福祉の現場で感じてきたことや問題点などを含む体験談を盛り込んだ講義を聴講しました。
「虐待防止研修?うちの法人では虐待なんて恥ずかしいことはありませんから、そんな研修不要です!」と言える法人になってほしい―という言葉がとても印象的でした。
二つ目は、『職場改善チェックリストの活用方法』について演習をメインとしたの講義を行いました。
講師は法人内施設である阿桜園の佐藤淳子課長が務めました。
職場環境改善チェックリストは、業務量や業務配分に関わる【仕事の進め方】や、コミュニケーションやライフスタイルへの対応等の【職場の人間関係・相互支援】の他、暑さ・寒さ・明るさ等の【作業場環境】に至るまで、詳細ながらも分かりやすい項目に分かれています。
これらを改善したい項目か、更には優先するべき項目か…と仕分けすることで、職場の課題と対策が見えるというものです。
実際にグループワークでこの過程を体験し、発表してもらいました。
「パソコン内のデータが多いので、整理するメンバーを決めた」
「古い施設なので、きれいなトイレを保てるよう掃除の流れを考えた」
「事務作業が多く、毎年書類も積み重なり、どこに何があるのか分かりづらい」
などの意見が多く出されました。
“小さなことだけれど、実はストレス”なことを共有し整理することが、気持ちも時間も余裕を持った支援への第一歩なのかもしれません。
今後も、職員のスキルアップにつながる機会を多く設け、虐待の防止へと繋げていきたいと思います。