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あいさつ


皆様には、日頃、当事業団の運営に多大なご支援をいただいていることに対しまして、厚くお礼申し上げます。

当事業団は、県が設置する福祉施設の運営受託を目的に昭和39年に設立されました。当時3施設の運営からスタートして以来、福祉を取り巻く環境の変化に適宜対応しながら、障害児者・高齢者の皆様を主な対象に、これまで60年にわたり活動を継続してまいりました。

現在では、当事業団が設置した施設や指定管理施設なども含め11施設を運営しているほか、共同生活援助事業や相談支援事業など、幅広い分野で福祉事業を展開しております。

この間、平成28年度には県から2施設を譲り受けたほか、当事業団として初めての自主施設「由利本荘地域生活支援センター」を開設し、平成31年には2ヶ所目の自主施設として「障害者支援センター御所野」を設置するなど、当事業団の主体性・自主性を高めながら、施設の受託経営から自立的経営の確立に向けて取り組んでいるところであります。

今後は、こうした自立的な経営体制を確立していくとともに、これまで以上に質の高いきめ細かなサービスの提供が求められてくるものと考えております。

このような中で、当事業団が運営している県下最大の障害者支援施設である心身障害者コロニーにつきましては、開設後50年以上が経過し利用者の高齢化・重度化の進行や施設設備の老朽化などの課題がありますが、現在の福祉政策との整合性を図りつつ、県内の障害者を取り巻く状況なども勘案しながら、昨年度は有識者によるコロニーの再編整備のためのあり方が検討され、今年度にはその検討結果を土台として、施設整備に向けた具体的な検討が始まることとなっておりますので、当事業団といたしましても、引き続き利用者の皆様やそのご家族の意向にも十分配慮しながら議論を進めてまいります。

一方、社会福祉法人制度改革を目的とする関係法令の改正により、社会福祉法人には組織としてのガバナンスの強化や運営の透明性の確保などが求められているほか、公益的な活動の実施による地域社会への貢献も責務とされておりますので、こうした社会的な要請に対してもしっかりと対応してまいります。

先月嬉しいニュースが届きました。当事業団の職員で構成する「秋田県社会福祉事業団バドミントン部」が第74回全日本実業団バドミントン選手権大会(男子団体)に初出場を果たしました。

全国から177チームが参加し、唯一の社会福祉法人のチームとして善戦しました。

当事業団の職員有志が、各々の施設で働きながら余暇時間に集まり、一緒に練習で汗を流して作り上げた固いチームワークの成果だと思います。

チームのこれからの活躍とともに、チームの活気が各々の職場に清々しい風を吹かせてくれることも期待しています。

結びになりますが、当事業団のモットーである「安心と豊かな生活(くらし)をまごころで」を念頭に、これまでと同様、利用者の皆様が地域社会で豊かさを実感し自立した生活を送ることができるよう、地域と連携しながら質の高い福祉サービスの提供に努めるとともに、こうしたサービスの提供の基盤となる優れた人材の育成・確保にも取り組んでまいります。

そして、時代の潮流や今後の社会情勢の変化を踏まえつつ、当事業団に課せられた使命について常に検証を行いながら、利用者やご家族の皆様に寄り添った本当に必要なサービスを提供できるよう、役職員一丸となって取り組んでまいりますので、今後とも皆様のご理解・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

令和6年7月   理事長   関 根 浩 一